さあ、渡りましょう


さあ、渡りましょう
Attraversiamo


愛のために調和を失うことは
調和のある生き方の一つなんだよ
映画「eat play love 」クトゥがリズへ贈った言葉



あの大きな口で思いっきり笑うジュリアロバーツと、舞台のひとつバリ島が大好きなので、

観た映画ですが。



少し前の映画ですけどね。
これ、好きです。


映画のレビューではありませんので
あしからず。


わたしで生きていくとはどういうことか。


少し前に「自分探しの旅の終焉」という記事を書いたのですが、

この映画はまさにその「自分探しの旅」に主人公は出かけるわけで…



まあ、見事に外側に答えを探していた主人公が旅を通して、

自分の内側へ答えを見つけていく。



何かがうまくいかないとき。


そんな時、
大抵わたしは物事に、
わたしだけの視点で対峙している。


それは決して、
“わたしで生きていく”と言うことではない。


自分の偏見やフィルターを通して世界を見たり、
相手の持っている資格や物質的なものや、
相手の過去へのジャッジをして、
いま、目の前にある出来事を見逃している。


要は、頭で考えていて、
心が開いていないのだ。
自分へも物事へも。


心を開いて心の目で世界と対峙する。


はて?どうやって??
言うは易し、行うは難し。


これには、“いつもと違うこと”が
必要なのではないかなと思うのですが…


それをこの映画は見せてくれています。





壊すことで新しい自分を創造する


毎日の習慣やルーティン。
滞りなく、毎日を過ごすために、
それもまた必要であるけれど。


何かがうまくいかないとき。


変化や何かが崩れさることを恐れて現状維持をする。


“せっかくここまでやったんだもの。”
“いままでうまくいってたんだもの。”


それでも、
いまはうまくいってないのだ。


習慣を壊す。


勇気を持ってその一歩をふみ出してみる。
しがみつかず、手放してみる。


壊したところで、わたしは失われない。



過去の崩壊した栄華から時を経て
変化して蘇るローマ遺跡の前で
色んなことを感じるリズ。


わたしも目の前に突然フォロ・ロマーノが現れたとき、とても不思議な感覚を覚えました。
過去の栄華に奢らず、ただただ、そこにある。
憂いと陽気さと、ローマは不思議な街でした。



何もしない、よろこび


「The sweetness of doing nothing」


わたしは何か結果を産み出さないといけない、
と思っていないだろうか?
生産性のないことへの恐れがないだろうか?


目に見える結果で評価されがちな世の中で、
日々の喧騒や「やらなくてはいけないこと」に忙殺され、

「ただ、自分のため」の時間を作れているだろうか。



朝、半分見てるようで見ていないテレビをつけ、
スマホをチェックし、簡単に淹れたコーヒーを片手に化粧をし、

通り慣れたいつもの道で駅まで向かう。



そんな、毎日。


「何もしない」とは言うけれど、
映画では美味しそうな朝食を作って食べているワンシーン。


何でもいい。
とにかく騒がしい世の中と距離を置き、
1人でゆっくりと過ごす時間をもつこと。


何でもない時間を作る。
ただ、自分のために。


気がついたら、
家族のために、
友達のために、
会社のために、
誰かのために、
そればかりで気がつくと1日が終わっている。
 

自分のために時間を使う、
自分のためにお金を使う。
自分を大切にする。


映画の中では、
「誰のために、このドレスを買うの?」というリズに対して、
「自分のために買うのよ」とソフィが言う。


わたしなら…
いつもより丁寧に珈琲を淹れ、お気に入りの曲をかけ、好きなカバーを掛けたクッションを抱え、

ソファに沈み込み、うつらうつら。



自分のご機嫌は自分で取るのだ。


傷ついた心は、何かのために尽くした証拠


生きていれば、否応無しに
心に傷を負う。


例えば愛を失ったとき、
自分の存在すら無意味に思えて、
とてつもない孤独と焦燥がやってくる。


離婚で心に傷を負ったフィリペに対してクトゥはこう言う。

It's ok to have broken heart.  
Broken heart means you have tried for something.
傷ついた心を持っていても大丈夫。
何かのために努力した証拠だから。


前の彼氏が恋しくて忘れられないと言うリズへは、

So miss him.  
Send him some light and love every time you think of him, then drop it.
「恋しく思えばいい。彼のことを思い出す度に、
彼に対して感謝の気持ちを送って、そしたら手放せばいい」



ひたすら、自分の中の真っ黒な哀しみに
ドロドロとした感情に振り回されてもいい。


それでも人も時も生き物だ。


流れない水はやがて腐っていく。
過去へのジャッジや執着や気持ちを手放してこそ、
新しい何かが流れ込んでくる。

 
恋愛関係だけではなく。


ふとした瞬間に蘇る過去の色々な出来事にも同じことが言えるのではないかと思う。


過去を生きるのではなく、今を生きるために。



自分自身と愛への信頼を取り戻したリズは、
フェリペの元へ向かい、
「Attraversiamo (さあ、渡りましょう)」
と手を差し出す。


どんなことがあろうとて、
何を失おうとて、


どうあろうともどう変わろうとも、
あなたはいつだって、
たくさんの可能性を持ってそこにいる。


さあ、渡りましょう。



世界へ心を開きわたしで生きていく
わたしだけの生き方に。


自分の舟の舵は自分で切らなきゃね。




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日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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