明日この世界が終わるとしても
あなたは悔いなく生きたと言えますか?
ひとは、ぽとりとこの世に生まれ落ちてから
何かに向き合い続けているのだろうか。
その命を終えるまで。
はて、何と向き合っているのだろうか?
自己への葛藤だろうか
他者への反発だろうか
権力への陶酔だろうか
理想への渇望だろうか
世界への愛だろうか
いずれにせよ、感情がつきものであり。
内に秘めようと、外側へ吐き出そうと、
否応無しに、自己へ向き合わされる。
この喜びや悲しみは
誰のものでもない
生きているその人だけのもの。
ドロドロでずぶずぶしてて
迷って、後悔して、落ち込んで…
生々しくて、人間らしくて
だからこそ、そこへ向き合って
自己を超えていくのでしょう。
まったく後悔なしに生きよう、など、
土台無茶な話だ。
真剣に向き合うものがあれば
尚のこと
後悔も反省もする。
では、人がその人生に幕を降ろそうという時、
もっとも後悔するのは、なんでしょう?
コーネル大学の新しい研究で、人が最も後悔し苦しむのは、義務や責任に関してではないことがわかりました。
米誌『Emotion』に掲載された「The Ideal Road Not Taken」の筆頭筆者で心理学者のTom Gilovich氏によると、私たちを最も苦しめる後悔は、「理想の自己」として生きることができなかった後悔なのだそうです。
間違いをおかさない完璧な人などいまい。
大抵の場合、
やり直しも謝罪も軌道修正だってできるのだ。
でも、最初から何もしていないことについては、
後悔こそすれ、軌道修正はできないのです。
確かに、わたし達は年を重ねれば重ねるほど、優先順位や責任も変わってくる。
それでも、わたし達は皆、たとえ今は見えなかったり、見失っていたとしても、
心の中に自分自身の理想や信念、矜恃を持っています。
すべて達成することはできないかもしれない。
それでも、何もせずには、何もはじまらないのです。
完璧じゃなくったって、
失敗したって、
一歩を踏み出したひとは美しい。
理想の自分が向こうからやってくる???
待つ必要などありません。
“Opportunity dances with those who are already on the dance floor” (Jackson Brown)
“チャンスはすでにダンスフロアにいる人たちと踊る”のです。
忘れないで。
あなたが命を終えようとするとき、
どんなあなたでいたいのかを。
ダンスフロアに降りて踊ることも
観客のままでいることも、
あなたが選択できるのだということを。
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