未知の旅を楽しもう
Enjoy the unknown journey
旅をするには筋力が必要なんだと思う。
一人旅は特に。
わたしの旅は適当すぎるので、何の参考にもならないけれど。
それでも旅をすることはなにものにも変えがたい体験だと思う。
英語どころか日本語も危ういわたし、だけど
無事に?旅をしています。
わたしが思う旅の筋力とは、
⚫︎何が起きても楽しむこと
⚫︎起きてしまったことの“おかげ”で可能になったことを考える
⚫︎コントロールできないものを無理矢理どうにかしようとしない
だと思っている。
旅というものはどれだけ計画をしていても、大抵、予定外が起こるもので。
雪で飛行機が飛ばなかったり、緊急着陸で目的地外の空港に着いたり、
入国審査で足止めされたり、電車が当たり前のように遅れたり、
雨で屋外イベントの催行がぎりぎりまで分からなかったり、
濃霧や砂嵐でどこにいるのかわからない道を進んだり、する。
そんな時、予定していた“旅のシオリ”なんぞ、
なんの役にも立たない。
それでも、どうにかなったし、
予定外があったおかげで体験したことは、
予定通りの旅だったらできなかったことばかりだ。
飛行機が定刻通り飛ばなかったので乗ることになったタクシーのドライバーは、
彼のお気に入りのサンドウィッチ屋さんでご馳走してくれたり。
電車のコンパートメントで一緒になった家族のお父さんは、
次の目的地に住んでいる友人を紹介してくれて、
その友人にはかって知ったるその迷路のような街を案内してくれたり。
濃霧の中8時間のアトラス山脈越えのドライブで、
道中の景色がまったく何にも見えない中深夜にたどり着き、
翌朝の部屋の窓を開けて見た青の街シェフシャウエンの言葉にし尽くせない美しさったら、
なかった。
果たして、わたしたちの日常は、思い通りにいかないことで溢れている。
身勝手なマウントの得意な上司に、なかなか捗らない仕事に、
顔を見ればなぜだか反発してしまう家族に、話がなかなか伝わらない同僚や友人に。
(もしかしたらそれは、相手に変わって欲しいとか、コントロールできるかもしれないという思いがないだろうか?)
そして、わたしたちはいまこの“Covid-19”のなかにいる。
思い通りにいかなかったり、コントロールできないことばかりだ。
だからこそ、旅の筋力を思い出す。
⚫︎何が起きても楽しむ
⚫︎起きてしまったことの“おかげ”で可能になったことを考える
⚫︎コントロールできないものを無理矢理どうにかしようとしない
誰かの日常や、旅の体験は、とある一つの“コツ”や“情報”であって、
どうすればいいという正解ではない。
その“情報”を活かすかは、
わたしが、わたしの旅をどうしたいかだと思う。
『この旅は、この人生は、正しいのだろうか?』
夢中になっているときは、
そんなこと、考えないものである。
そして、そう言った時にこそ、日頃は無意識だったり忘れていたりする、自身が大切に思っていることが浮き彫りになったり、
その反対に、大切だとしてきたものが案外不要なものだということに気がついたりする。
どんな結果になったとしても、
わたしが選択してきたことなのだ。
ーー
正しい道なんて分からない。
ただ、知っている。
正しい道なんて無いと言うことを。
ただ、わたしが歩いた道ならば
わたしが選んだ道ならば正しいはずだと
そう思えるわたしになるだけだ。
ーー
この未知なる旅を
この未知なる人生を楽しもうではないか。
たまには、地図を閉じて猫について行ってみるのも、またよい。
※危機管理はご充分に…
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