合う合わない、好き嫌い。


すっかり、
前回のコラムから間が空いてしまいました。


と言うのも、わたしにしては珍しく続けてワークショップを開催していたので、そちらの準備やらで夏が終わりそうな…


リクエストいただいたものもあり、
ありがたい限りです。

今後のワークショップの予定はこちらから



言い訳は置いておいて、
さて、人間関係の話。

「すべての悩みは対人関係の悩みである」

と『嫌われる勇気(岸見一郎著)』で、

よく知られるようになった心理学者アドラーは言いました。

ほんとに、まさに、ですね。


地球上に自分ひとりしか、存在していなかったとしたら、

生まれることのない悩み事しかないような気がします。

お金や、世界的な危機のようなことですら。


自分しか存在しなければ比較のしようもないし、
極端な話、お金すら必要ないかもしれない。

自然破壊も起こるのか?すら、想像ができません。



けれど、この世にたったひとりだったとしたら?

愛を知らず、夢の描き方すら知らず、一生を終えるかもしれません。
ああ、なんてつまらない。


ですから、「対人関係がある」ということは、
とても幸せなことなのです。


が、ですよ。いや、しかしね。
どうしても合う合わないや好き嫌いがあります。


合う合わない、好き嫌い。
あります、あります。


大抵の場合、出会ったと同時になんとなく
第六感でアラートが鳴るものの。
「いや、まて、すぐに判断してはいけない」
「勘違いかもしれない」
「他者は鏡だ。わたしの課題を映しているのだ」


などと理由をつけ、しばらく付き合ってみる。


わたしの場合、もっとも苦手なのが
いわゆる「マウントを取る人」で。


しかもあからさまにではなく、じわじわと侵食するように支配するタイプ。
(あからさまなのは、周りも気がついてくれるし、対処しやすいので、ある意味楽なのだ)


冗談なのか言葉遊びのつもりなのか、何かは知らないが、

立場などを利用して、こちらが悪いとうまく思い込ませるタイプ。

相手に「自分には価値がない」とか「自分はダメ人間だ」などと思わせるのが得意な人。



たとえば、こちらがあいさつをしても、何も返してこない上司。

わたしにはいつもブスッとしているのに、

ほかの人には愛想がよい、とか。

そうすると、いつのまにか「こちらが悪いのだ」と考えるようになり、

「自分がダメだから問題が起こるんだ」と考えるようにコントロールされてしまう。



それはものすごく疲れます。面倒です。


「いや、待て、すぐに判断してはいけない」
「勘違いかもしれない」
「他者は鏡だ。わたしの課題を映しているのだ」
「コントロールされてしまうわたしにも原因があるのかもしれない。」


そんな囁きに、
なかなか関係を断ち切ることができない。


くだんのアドラーはこうも言っています。


「われわれは、客観的な事実を動かすことはできません。
しかし主観的な解釈はいくらでも動かすことができる。
そしてわたしたちは主観的な世界の住人である。」


「コントロールされてしまうわたしにも原因があるのかもしれない。」

そう、これもわたしの主観です。

“思い込まされた”としても、それを選択したのです。


であれば、主観を変えることも可能。


・感情的になっていないか?

・こちらの反省する点は? を考えたり

・距離を置けるようならおく
・適当に聞き流してみたり、薄く反応してみたり。
・客観的な意見を言ってくれる信頼できる人の話を聞く。

(こういう時の共感は何も好転はしない) 

など、やってみて。



それでも。「ふざけんな!」「かっこわる!」のみならず、

「(気がつかないなんて、周りも)バカなのか?」などと、

心の中が本人以外へも罵詈雑言だらけになったり、

同じ空間にいることすらストレスになるようなら、もう末期だ。



とっとと、逃げよう。

単に「どうしたって、合わない」のだ。



万人と合う、万人に好かれる、なんてことはない。
こちらの合わないを許すことは、
相手のこちらへの合わないも、同時に許すこと。
(こちらはイヤだけど、向こうにはこちらを好きでいて欲しい、

なんてそれこそ、へそが茶を沸かします笑)



誰のためでもない、わたしの人生だもの。


いつまでも“自分の選択”で、

自分を傷つける場に身を置いておく必要は

ないのです。



日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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