贈りものをする時間

贈り物が好きだ
贈るのも、贈られるのも。

いや、正しくは
“贈り物をする”という行為が好ましい。


相手の顔を思い浮かべながら、
何を贈ろうか逡巡する時間がよい。

この前、こんなのが欲しいって話してたなとか、
これはきっと好きだろうとか、
絶対買わないだろうけど驚かせよう、きっと好きなはずとか、
去年は何を贈ったかしらとか。


考えたり選んだりしている間にも
贈る相手が側にいる。


贈られたときも、
その選ぶ行為をしてくれたことが嬉しい。


旅先で見つけた絵はがき
食いしんぼうのわたしへのおすすめのパン屋さんのレーズンバターサンド
わたしは行かれなかった美術展のノベルティ
色の好きなわたしに、100色の色えんぴつ


ああ、この人の時間のなかに、
いっときでもわたしをおいてくれたんだなぁと。


時に、自分では選ばないものを贈られた時も、
新しい発見があったりする。


ああ、こんな風にわたしを見てくれているのねとか。こんな風に見えているんだ、とか。


まあ、たまにうんざりするようなものもあるのだが、そんな時は、気持ちだけ受け取ることにしている。


さて、


時折、よく知らない人に、
もしくは何となく知り合った人に、
それなりに付き合いはあるはずな関係の人に、
贈り物をする機会がある。



そんな時、何を選べばよいのか
途方にくれる時がある。

ああ、わたしこの人のこと、ちっとも知らないわ、と。

さて、そこから。
「〇〇代に人気のギフト」みたいな、その人に“該当”する情報から選ぶのか、
まあ、こんな感じかしらん?と、これまでの贈り物リストから選ぶのか、
よし!きっと喜んでくれるものを探そうと思うのか…。


もっと相手を知りたいと思うのか。
距離を近づけたいと思うのか。


贈り物を選ぶ、という行為は
わたしにとって、相手とのこれからの関係を
見つめる時間でもある。

ああだこうだと、

思い馳せる時間をくれるヒトのいることの

嗚呼、なんとしあわせよ。

日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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