直感の証明

ー美意識とセンスについての考察ー



なぜだか、時折「センスはどう磨けばいいのか」
と言う質問を受ける。

これに答えるのは、いつもとても難しい。


美意識
美に関する意識。美しさを受容したり創造したりするときの心の働き。


センス

1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」

2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」



ーデジタル大辞泉ー



「美しい」や「センス」なんて、人それぞれだからだ。と、思うから。


ただ、唯一、言えることは
わたしはわたしにとっての「美しい」について
すこしこだわりがある。


たとえば持つと言うことならば、

桐のまな板ひとつ、
包丁ひとつ、
パスタ皿ひとつ、
フォークひとつ、

バスタオルひとつ、
照明ひとつ、
アロマディフューザーひとつ、

部屋に飾る花ひとつ、
フラワーベースひとつ、
キャンドルひとつ、


値段はあまり重要ではないが、
そこにこだわりと潔さと流儀を感じるものがよい。


職人気質なのだ、たぶん。


惚れるヒトも同様に。
その人独特の「美しさ」や「矜持」を持つ人に心奪われる。


その代わり、好きなものでも、これはここのでなくちゃいけない。というようなこだわりはそれほどない。


雰囲気さえ、好みであればよいのだ。
持っている籠も、日本製、インドネシア製、アフリカ製、中国製、様々だ。


万華鏡、があるでしょう?
クルクルと回すと見た目は変わる
それでも漂う世界観は変わらない。


但し、なんでもよい、なんでもあり、
ではない。


持たない、ことも重要だ。

わたしは猫を偏愛しているが、
「ネコのキャラクターもの」は好まない。
(但し、岩合さんのはべつ!)

器は好きだが、プラスチック製の器は好まない。
(軽い、割れない、というところにまったく惹かれない)

籠が好きだが、フレンチ風のものは好まない。
(わたしには可愛すぎるのだ)

日に焼けすぎるのは大変だが、日傘は好まない。
(着物姿のご婦人の小さなアンティークの傘は素敵だが)

花は好きだが、造花やアーティフィシャルフラワーは好まない。
(生きていないといやなのだ)

スニーカーは好きだが、ゴツゴツしたものは好きじゃない。
(足だけ歩いてるように見えるのは、わたしだけだろうか…)


自分の好まないものを身近に置いておけないので、
不意に手元に来てしまった時も、
きっぱりさようならする。


好まないものを持たない、
だって、それが身の回りにある、ということが
いやなんだもの。


絵でも本でも写真でも
服でも靴でも鞄でも
映画でもドラマでも歌でも
なんでも。

「これ」という正解がひとつ、というものでもない。

否応無しに惹かれたり、なんだか持っているとざわざわして落ち着かない、そんな自分の感覚を覚えておく。

感覚の引き出しを増やしていく。


そしてその時、何が心にあるのかを見つめることが、自分のセンスや美意識を磨くことだろうし、
成熟させていくのだと思う。


直感を直観にする。

「なんだか、好き」「なんだか、いや」
という曖昧さを研いでいく。


そして、こう在りたいなと思う言葉がある。

人に見せるためのものではなく、自分の生活に愛情を注ぐこと、
誰のためでもなく、自分のために、自分の生活を大切にしたいものです。

あこがれの美意識/中原淳一

センスや美意識は、人のためのものではない。


自分にとって大切なものに、
息づくものだと思うのだ。

自分を幸せにすることを知るのが、
センスや美意識だと思うのだ。

日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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