無関心にいる人の話だ。
ー
A major problem or controversial issue which is obviously present but is avoided as a subject for discussion
ー
“あえて触れずにいる”、そういう議題を指す比喩のことである。
その強制収容所設置の際に確保される周辺地域「Zone of Interest」は、
基本的に強制収容所の周囲40平方km(4000ヘクタール)の区画で、
そこにもともと住んでいた人たちは排除され、農地も接収された。
アウシュヴィッツ強制収容所の「Zone of Interest」は、
そのエリア内を親衛隊が厳重に監視し、現場指導していたのが、
ルドルフ・フェルディナント・ヘス。
アウシュヴィッツ強制収容所の凄惨な様子は、直接描かれていないけれど、
時に微かに、時にはっきりと、遠くの叫び声や銃声、犬の吠える声でスクリーンは満たされ、
鑑賞しているこちら側は、否応なしにその場面を想像させられる。
いや、収容者たちから搾取した物品(口紅、香水、義歯までも)を生活の中で使っているヘスたち一家は、気づいていないわけではなく、そこに意識を向けないことに集中しているかのようだ。
アレクサンドラ・ビストロン・コロジエイジチェックという人物。
度々収容者に食事を与えていたという。その話を聞いた監督が、
アレクサンドラの物語を書くことを決意したとのこと。
人は互いが、まったく違う人間であること、
実際にアウシュヴィッツの収容者であったヨセフ・ウルフが、
1943年に書いた「Sunbeam」という楽曲。
0コメント