愛のつま先


先日、知人への贈り物を探していた時のこと。


こんなものを見つけました。



涙壺 


涙を受け止めるために器を作るなんて
いにしえの人は
なんと細やかに感情を愛でていたのでしょう




わたしのたわいもない涙なぞ
このちいさな美しい壺には
似合わないけれど


それでも受け止めてもらえたなら
この涙は
どんな蜜となるのでしょう

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涙壺・・・
なみだつぼとは古代ローマで悲しみから流す涙を入れる為に使われていたというもの。

戦地に赴く夫を思い、妻が流した涙を入れたのです。

しかし同時に喜びの涙を受け止める器でもありました。

ーRealita ホームページより
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手のひらにころんとのるくらいの小さな小さな涙壺

わたしなどあっという間に溢れてしまいそうですが…


起きている時間を16時間とすると、

一日の涙の量は成人で0.6~1ccと言われています。



ところが何かに揺り動かされたとき、
人は涙を流します。



涙は目からポロポロとあふれ出て、
あなたの頬を濡らすでしょう。
この一つぶの涙の量は約0.2ccといわれています。




「人から排出される成分でもっともきれいなもの」


98%が水分でできている涙。
科学的にも「純粋」なものが涙のようですが。

それは傍に置いておいて。




涙とは、
なんと甘やかで畏ろしく尊いものなのでしょうか。
(泣けないほどの辛さ、そこに、掛ける言葉をわたしは持てません。)


哀しみや怒り、挫折や後悔、喜びや幸せ、出逢いと別れ、感動や共感、驚きや驚嘆


そんな時、
涙は常にわたしたちのそばにいます。


ひとりで泣いたことも、
誰かとともに泣いたことも、
知らず知らずに泣いていたことも、
泣かされたことも、
泣かせたことも
あるでしょう。


たとえそれがどんな感情と結びついていたとしても、
あなたに受け止めてくれる涙壺が
あることを願います。


そして頬を伝う涙が乾いたとき



涙壺の中に落とした液体は
甘くほろ苦い
黄金色の蜜となって
あなたの一遍になる



そんなヒトのチカラを

愛のチカラをわたしは信じています。



日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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