アートのススメ

以前、「センスを磨くにはどうしたらいいのか?」と
ごく稀に、聞かれるので、
こんな記事を書いたのですが。

時折、こんなことも聞かれます。

〇〇さん「アートってよくわかりません…」
わたし「はい、わたしも分かりません」

はい、イジョウデス。
チーン。



わたしにとって、アートとは、
「アート」と呼ばれているものだけではなく 
何かを伝えたい届けたいという 
人の衝動そのものなのだと 
それが繋がっていくさま そのものなのだと 

思っており。

且つ、「分かりやすさ」から
かけ離れたものだとも思っているので。

“分かるから見てる”、ものではない、
のです。


もちろん、作品なので、
作者が込めた意図や思いはあるでしょう。


ただ、こうも思います。


アートを見る側にも、
自由があるのではないか。


わたしは評論家でもなければ、

そのアートの解説を頼まれた訳でもない。

ましてや、まったく詳しくもない。



好きも嫌いも、美しいも気持ち悪いも、
こう思うもどう感じるも、
自由だと。


作者のどうしてもそれを表現しなくてはならなかった衝動が、

それを見た鑑賞者の何かを揺さぶり、

それが共鳴し合い繋がっていく。



そうした上で、
作者の意図や思い、作者の視点、
それを知ると、
さらに共鳴や反動を豊かにしていく。


そんな見方が、
わたしは好きです。


そして、どう見ようと、なんでもいいじゃない?
と思っているので、
もし、誰かと見に行ったのならその誰かの見方、
それもとても面白いな、と思うのです。






「答えのないことへ向き合うチカラ」


アートであれ、音楽であれ、映画であれ、
小説であれ、食事であれ、
自分の五感や経験を使って触れざるを得ないものには、

決められた答えが予め用意されていない。



ずいぶん前に、

英オックスフォード大学で、AI(人工知能)などの研究を行う

マイケル・A・オズボーン准教授の発表した論文が話題になりました。



「人工知能に奪われる仕事」などどニュースにもなったので

読んだり聞いたりした人も多いでしょう。




時は進み、人工知能に奪われにくいとされていた芸術の分野でも、

人工知能が描いた絵が高額で落札されるなど、もはや何がどうなるのか…。



ただ、奪う奪われるの話なのだろうか?と。


確実に人工知能やロボットは人を助けている。
これから先も共存していくものなのでしょう。


だからこそ、人には本能や直感、感性がある。


「機械」であるロボットを作ることができても、
そのロボットに人ひとりの生涯の移りゆく感性を、
再生させることは難しいと言われています。


その理由は、
人の「リアル」さにあるのではないのかと
わたしは考えています。

答えのないことへ向き合うチカラには、
機械には成し得ない、
その、人所以の本能や直感、感性という「リアルな世界」が

あるのではないのかと思うのです。




人が人たる、本能や直感、感性



ではその感性を磨くには


研究者や学者の多くは
「日常を逸脱する経験すること」
「芸術に触れること」
を挙げています。


その共通点は、「ひとつだけの正解がない」ことではないでしょうか。


アート鑑賞は、作者と鑑賞者それぞれの感性が

作品を通して対話をするようなものだと思うのです。



鑑賞者の何かが作品を観ることで揺さぶられる。


感性のひとつ、感覚には感情がともない、

感情には瞬間的な「VIBE(衝動・エネルギー)」と

その人の経験などの「Memory(追憶・覚え)」が合わさって起こるため、

人それぞれ、唯一無二のもの。



だからこそ、答えはその人にしか持ち得ないものなのだと思います。



答えのないことへ向き合う



人工知能のようになんでも最適解、というのが
幸せになれるとも限らない。


一見、ムダなことにこそ価値が出ることもある。


花屋さんで売られている「四つ葉のクローバー」
の鉢植え。
確かにそれも四つ葉のクローバーです。


それでも


四つ葉のクローバーそのものよりも、
四つ葉のクローバーを探す時間やその行為、
それを見つけた時の喜びに
価値を感じる方もいるのではないでしょうか。



「わざわざすること」
「誰かに与えられた答え」がないことへ向き合うこと。


それが「人」ならではの
チカラなのではないのかと思うのです。





さて、そんな答えのないことと、
自分の感性に向き合う1day trip を春の京都で催します。

よろしければご一緒しましょーー

⚫︎4/21(日)【京都】
あなたの世界が変わる〜共鳴の鐘の音を鳴らせ〜

鍵が欲しい方

こちらの本、オススメです。


日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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