他者の視点の豊かさとじぶんの好きのもつチカラ

誰も認めてくれなくったっていいの。
「わたしっていいなぁ!」って、ときどきにっこりして、自分を抱きしめるの。
そうすれば、恋は豊かよ。
岡本敏子
 
「恋」を人生に読み替えてもいいなと思う岡本敏子さんのことば。
 
 

他者の視点を得ることは、じぶんの人生を豊かにする

 
自身の持つ、パターン化された思考に苦しんでいる時、
同じものごとを、自分の思考とはまったく違うやり方や見方をしている人の視点や、
問題の向こう側にある人の視点、
第三者や憧れの人の視点で見てみると、
するりと解決策が見つかったり、
新しい自分を発見したりする。




これについては、まったくその通りで、
わたしも、自分だけの視点で物事を考えないようにはしているのだが。


はて、ここにはある種の危険があるように思う。


自分で考えもせず、思考停止のまま、
受け取ってしまう場合。

それだけを続けてしまうと、
自分の中に答えを探す、
自分のパターン化しているものに気づく、
そんなことをしなくなる。


自分の気持ちを感じることをしないので、
直感がどんどん鈍っていく。


上司の言うまま、力を持った人の言うまま、憧れの人が言うまま。
そのまま丸ごと信じて、
 わたし自身の気持ちが置き去りにされ、
いつまでも、外側に「正解」を求めてしまう。



わたしの中にある好きを感じる



わたしの好きを明確にするということは
これがわたしなのと言えること。
他者からどう思われようと
「わたしはこれが好き」と言えることは
自分に覚悟を持つということ。



わたしらしさって、
わたしの外にあるもの(他者、評価、出来ごとなど)に対して、遠慮しないところに見えてくるもの。
外にあるものへの配慮や礼節はあるけど、遠慮はしない。
覚悟があるから、遠慮なく「わたしはこれが好き」と言える。

 
そんなわたしの「好き」や、「嫌い」や、
わたしはこう思う、わたしはこうしたい、
みたいなものを出していくのは、
怖いかもしれない。


人の言葉を、人の考えを、纏っていれば、
そこに人がどう反応しようとも、
自分自身の評価ではないから。
自分が守られるから。



はたして、本当にそうだろうか?
それでわたしのこころは守られるだろうか?
わたしはわたしにOKを出せるだろうか?



他者の視点を得て豊かになることと同時に、
自分の感覚を持つこと、人の評価に惑わされない、
自分で選択し判断する力をつけることは、両立する。両立させてこそ、豊かな視点が生まれるのだと思う。

どうしたって人は、「わたしで生きていく」のだから。

他者の視点の豊かさとじぶんの好きのもつチカラ。
そこにあるわたしが、
わたしの人生を豊かにしてくれると思うのだ。
 


日々の音

大人のための絵のない絵本。 日常と非日常のはざまにあるふとした瞬間を音にする。 心を奏でていくと、世界はこんなにも美しくやさしい。 大人のあなたへ、ココロにまばたきをお届けします。

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