両忘(りょうぼう)
――「白か黒か」へのこだわりを忘れて――
生死、苦楽など、相対的な対立を忘れ去り、二元的な考え方から脱すること。
「内外両忘」「善悪両忘」「両頭坐断」なども同様の意味でつかわれる。
という言葉があります。
Somewhere beyond right and wrong,there is a field.I will meet you there.
善悪を超えたどこかに、フィールドがあります。
そこでお会いしましょう。
対極の先にあるもの。
誰しもが、先入観やこだわり、思い込みを持っています。
(わたしも往々にして。自分についても、誰かについても、物にも、雨とか花とか、目には見えない感情にすら…)
たとえば、水の入ったコップ。
ある人にとっては喉を潤す水を飲むためのコップ。
また、ある人にとっては庭で摘んできた一輪の花を活ける一輪挿しと思うかもしれません。
またある人には、絵筆を洗う筆洗いかもしれない。
同じものを見ても人それぞれ「これはこうだ」と思い込むものです。
世の中の争いや齟齬、悩み事のほとんどは、
そうした思い込みに起因しているのではないでしょうか。
そのような思い込み、心のもつれがほどけて、「これは水飲みでも一輪挿しでも何にでもなるじゃないか」ということに気づけば、悩みの種を少しでも減らすことができるかもしれません。
フランスには、こんな考え方があるそうです。
『Deux avis valent mieux qu'un(意見は一つより二つあるほうに価値がある)
異なる二つの意見を対立的にとらえるのではなくて、二つあったほうが一つより豊かだ。』
わたしのイメージですが、豊かな議論(それこそ正誤を越えた)が得意そうに見える、フランス人ぽい…(実家に出入りしていたフランス人しか知らないけれど)。
その上で、彼らは自分の心をとても大切にしているようにも感じます。
心とは?
ころころ転がるから「心(こころ)」
心は水のように形を変える自由自在なものです。
それを好き嫌いや損得、是非や善悪で呪縛して、嬉しい、悲しい、苦しいといった状態、
どちらか一方が正しいという判断に偏ると、
こころは途端に不自由になるのかもしれません。
わたしは相反するものは
同じ泉から湧くものなのではないかと思っています。
先日POINTS OF YOU®︎のポーランドの代表ジュリアのワークショップを受けました。
テーマは『From Fear to Love(恐れから愛へ)』
一見すると、“恐れ”と“愛”は別々のようにも思えます。
オンラインでポーランドから届けられた時間は、わたしには、人が生きていく上で必要なことを“考える”というよりも、こころで感じる時間でした。
判断や思考を一旦脇において、カードを通して自分自身のこころを感じてみたとき、
そこには「こころ」しか存在しません。
ただただ、恐れを見つめることで、恐れと愛が統合されていく様は、自分ごとながら自分からは離れた、人の存在は宇宙の一部である、ということをわたしに見せてくれました。
“恐れ”すら愛しいものの一部であると、
愛と恐れが手を取り合って踊っているように見えました。
「白か黒か」という心の固まりをほどくことで、
多少揺れ動いても最後にはわたしのこころへ還る、水のように自在な心がそこにある。
わたしはそんな風に思います。
Somewhere beyond right and wrong,there is a field.
I will meet you there.
善悪を超えたどこかに、フィールドがあります。
そこでお会いしましょう。
POINTS OF YOU®︎のカードには決まった意味がつけられている訳ではありません。
自分の感じるように感じ、また他者との対話により別の視点を手に入れ、
さらに新たなものの見方を可能にする。
コミュニケーションを豊かにし、創造性に富んだツールです。
ジュリアのワークショップを日本のPOINTS OF YOU®︎の資格者向けに企画し同時通訳をするという、スペシャルな愛を届けてくれたあきちゃんと、POINTS OF YOU®︎のツールのひとつ、Facesの物語を使ったワークショップをします。
POINTS OF YOU®︎の世界を味わいたい方は、ぜひお越しくださいませ。
Wabi × POINTS OF YOU × Sabi主催
【オンライン】Points of You®ワークショップ
5/31(日)13:00〜16:00
「わたしの物語」×POINTS OF YOU®︎
〜FacesのBookでわたしの物語を紡ぐ〜
詳細・お申し込みはこちらから
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