アートを愉しむチカラ
世の中にはアートと呼ばれるものがたくさんあります。
美術館にあるものから街中の片隅にまで、
それは至るところに存在しています。
映像から形あるものから果ては形なきものまで。
ところで。
価格が高いからよいアートなのでしょうか?
有名な画家が描いたから価値があるのでしょうか?
高名なコレクターに評価されたからアートなのでしょうか?
まあ、美術論なぞは一家言ある専門家にお任せして。
時代は《正解のないことへ向き合うチカラ》が必要とされています。
社会のなかでは、誰かの正解に合わせる必要があることも往々にしてあります。
ところが、価値観や生き方の多様化が進み、これまでの知識では対応しきれないことが表面化しています。
コロナもその要因のひとつかもしれません。
これまでの当たり前が当たり前でなくなっている。
これまでの当たり前にしがみついていると、あっという間に時代に取り残されてしまう。
そんな流れに多少なりとも焦燥感を抱える方もいるのではないでしょうか。
では、その正解のないことへ向き合うチカラとは
なんでしょう。
それは、自らの感覚や感情や思考を総動員して、物事を自分なりに紐解き、自分なりの答えを持ち、表現する。
さらに、全く異なる他者の生み出すものを認め、さらに自分の答えを豊かにしていく。
選択肢を自ら生み出す。
そんなチカラかもしれません。
(あなたの答えはあなたが見つけてね)
では、そんなチカラはどう身につけるのか。
アートを楽しんでみる。
というのもひとつの手かもしれません。なぜなら、アートって『よく分からないから』。
もちろん、作者のそこに込めた思いや背景はあるでしょう。
それでも、作品を前にしたときに、あなたが感じる好き嫌いや気になるところ、全く見なかったことやすごく気になるところ。それに不正解やマルバツなどありますか?
むしろ、あなたが心動かされた何かなら、
道端に咲く一輪の花でさえアートになり得るのだと、わたしは思います。
オンラインで無料の対話型観賞会をはじめました。
毎月第一日曜日AM10:00にオープンする対話型観賞会。
それが『日曜ギャラリーM&R』です。
日曜の朝、その月のテーマで選んだ1つの作品を1時間じっくり鑑賞し対話をしていきます。
作品の意味や技法、作者など、美術の知識を通して作品と向かい合うのではなく、作品を観た時の感想やそこから想像されることなどを参加者の皆さんで対話をしながら、作品について自由な発想でじっくりと鑑賞していきます。
それは《正解のないことへ向き合うチカラ》を、
自らの手でつかんでいるのに他ならないと思うのです。
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8月の展示テーマは『ていちんとうりゃん』
風あざみ、夢花火。
8/2(日) 10:00~11:00
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少人数でやってますので、ゆるんとお越しくださいな。
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