クリスマスは、立ち止まり、自分の周りにある大切なものについてじっくり考える機会をくれる。Christmas gives us the opportunity to pause and reflect on the important things around us – a time when we can look back on the year that has passed and prepare for the year ahead.-David Cameronクリスマスは、立ち止まり、自分の周りにある大切なものについてじっくり考える機会をくれる。それは、過ぎ去った1年を振り返り、翌年の備えをするための時。−デーヴィッド・キャメロン25Dec2022つれづれ日々の音
沈黙の力 −ペルーリトリートに寄せて−In this universe, the moon,the sun,each and every star,my own life, your life, they are all a single polka dot among billions.ーYayoi Kusamaこの宇宙では、月も太陽も、一つひとつの星も、私自身の命も、あなたの命も、すべて何十億分の一の水玉なのです。ー草間彌生20Dec2022POINTS OF YOU®︎つなげる日々の音
いつの日か記憶から抜け落ちようともよく言って一般的な、いやあまりよくない方であろうわたしの「記憶する」という能力では、この旅の記憶もたとえ覚えていたいと願っていても端から次々とどこかへいってしまう。ともすれば、いまほどまでに見ていた時計の時間すらあいまいで、いまは今日は何日で何曜日なのかもわからない。まだ日常の中にいて、「約束」(仕事とか誰かに会うとか)があれば、そこにとどまることができるのだけれども、旅に出てしまうと飛行機とかに乗らないかぎり、カレンダーは意味をなさなくなる。けれども、身体の隅々に沁み込んだ印象は、こぼれ落ちた記憶とは裏腹に、日常に帰ったとき、ふと顔を覗かせる。朝、歯磨き粉を歯ブラシに出しているときに。昼、午睡から目覚めまどろんでいるときに。夜、手...16Dec2022つれづれ日々の音
旅に出るのはなにゆえか。旅に出るのはなにゆえか。一歩一歩、足の裏の感覚を感じながら歩く。ひとつひとつ、放ちながら歩く。刻々と刻む時間はいつしか忘れ去られ、いまここにあるものにのみ存在する。ひとつひとつ。こうしてみると、世界は知らないことばかりで。空の色がこんなにおしゃべりだなんてわたしは忘れていた。少しのあいだ、目を閉じているうちにあんなにも青く明るかった空に月が浮かび、ピンク色に染まりはじめ、気がついた頃には、星が瞬きはじめる。そこらを飛び跳ねているのは、ハミングバードなんてかわいい名前のついた、紛れもなくハチドリで。力強い羽音はまさに蜂そのもの。これでもかっていうくらいに、羽根を震わせて花から花へとその嘴を寄せる。わたしは物語の中と外をいったりきたり。...16Dec2022つれづれ日々の音
旅に出たい、ここではないどこかへ。南米ペルーの旅に寄せて旅に出たい、ここではないどこかへ。人は何のために旅に出るのか?旅の魅力が日常から離れることだとすると、たとえいっときであれ、一切を失った自身に残されているのは、自分自身と鞄の中身のみで。旅では、記憶や知識や体力や社交性といった目に見えないものを含めた、手持ちのものだけがその人を支えてくれる。誰しもが経験あるだろう(と思われる)、ふいに自分がどこにも属していないように感じられ、寄る辺がなく子供じみた感情におそわれほんの少し感傷的になる。それでも、丸裸のわたし自身にただ付き合う。そのことが、わたしには好ましく必要で。それを確かめるために、わたしは旅に出るのかもしれない。14Dec2022つれづれ日々の音