ただ、いまここを生きる意味「いま、この瞬間」と友達になると、どこにいようとあなたは「我が家」にいるような、平和な気分でいられます。ーエックハルト・トールようやく“マスク”のある生活に慣れたと思ったら、ちまたは、マスク不要でどうのこうのと。わたしたちは、常に変化を求められ、時代に適応していく必要に迫られ続けています。そんな日々に、自分自身のことは後回しにしがち。イライラやプレッシャーで浮き足立ち、やらなくてはならないタスクが多すぎて頭がパンパンに膨らみ、心がざわざわしたり。心にダメージを負って立ち直れない…と感じたり、ポジティブな励ましに笑顔を返せないくらい落ち込んだり。自分の心の状態に自分自身が気がつかないことすら、あるのです。起きている事、その要因が自分で...15Feb2023POINTS OF YOU®︎つなげる日々の音
本の世界は危険で、この世界をわたしは愛している乗り物に乗って、本を読んでいると永遠に目的地に着かなければいいのに。と思う。電車でもバスでも飛行機でも船でも。本を開くとそんな気になるので、ほんとうに危険だ。気がつけば、終点の駅で誰もいなくなった車内に取り残されていたり、滑走路に降りるどすん、という衝撃に驚いたり、到着を知らせる汽笛に慌てて荷物を片付けるはめになる。なので、降りてからの時間が決まっているとき、通勤電車とか、待ち合わせとか、歯医者の予約とか、は、本を読まないようにしている。(とは言え、電子書籍だとこうはならない。きっちりと、向こうの世界とこちらの世界は分けられていて、いつだって“現実”が手の中にある。)単行本より、文庫本の方が、より顕著に危険だ。本の重さを感じないので...08Feb2023たわむれ日々の音
引き継がれる価値だけ残されていく変わること、変わらないこと。気がつけば、立春も過ぎ新しい年も二月を迎えた。少し前まで、普段は行かれない長旅に出ていたのだけれど、ここ数年は実家で年越しをしている。田舎の年越しの準備をして、父とたわいもない会話をし、母と三度の食事の用意をするのも、ようやくこの歳になって好ましく思う。「変わること、変わらないこと」は、実家の炬燵の上に置いてあった冊子の1月のテーマで、父が寄稿した文章も載っていた。元編集者の父の書く文章は、子どもの頃から見慣れたものだけれど、彼がどう考え、どう生きているのか、を多少伺い知ることができる。(ついでに言うと父の字も書いたものも、好きだ)05Feb2023つれづれ日々の音